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真宗大谷派(東本願寺)
速水山 念慶寺
親鸞が頷いた浄土真宗
釈尊が開いた仏教は、世界各地に展開していますが、その教えや形態は、同一の教えとは思えないほど実に多様性があります。
釈尊当時の教えを守り、実践形態を保っていると言われるテーラヴァーダ(上座部仏教)でさえも、大きく変化しています。
仏教は時代とともに変化してきました。むしろ、時代を生きる人間に寄り添い、展開し続けることにおいて仏教は生命を保ってきたと言えます。
日本に伝来した仏教は、ヒンドゥー教と融合した「密教」を根本において成立しました(顕密体制)。高度な教義論争が交わされもしますが、現実的には鎮魂と呪詛によって国を治め、民衆を支配する論理として機能していました。
鎌倉期に生きた親鸞(1173-1262)が果たした仕事の一つは、仏教に呪縛された民衆を仏教から解放したことにあります。
親鸞は、これまでの仏教を棄て、釈尊が入滅して二千余年を経た、日本という地において、時機相応(時代と人間の機根にぴったり適った)の仏教を開きました。それが、凡夫として釈尊の教えを生き切る「浄土真宗」という道です。
浄土真宗の核心は、人間の本質を悪と見ることにあります。悪の自分に帰るところにしか、聞くという姿勢も能動性も生まれることはありません。
善き人になろうと夢見ることに醒めて、自らの生きる方向性を根本的に転換すること、ここに与えられた生を全うする道を見つけたのが親鸞という人です。
宗 旨
【本尊】
南無阿弥陀仏
【経典】
大無量寿経
無量寿仏観経
無問自説経
【宗祖】
愚禿釈親鸞
【聖典】
顕浄土真実教行証文類
東本願寺のお煤払い
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